医療の進歩によって、現代では多くの命が救われるようになりました。
また、例えば願などの告知がすすんで、自分の病名を知ったうえで病気と闘い、そこから健康を取り戻す人も多くいます。
では、もし回復不能な病気になったらどうしますか?
「延命治療」はしますか?しませんか?
終末期はどのように過ごしたいですか?
今のうちからポイントを押さえてよく考えておくようにしましょう。
「終末期」の受け入れと過ごしかた
医療技術の進歩によって、多くの命が救われるようになりました。
また、自分の病名を知ったうえで病気と闘い、健康を取り戻す人も多くなりました。
ではもし、回復不能の大きな病気になったら、病名の告知や余命の告知を受けたいと思いますか?
それとも何も知らないままでいたいですか?
告知を受けなかったとしても、いずれ病気が進行してくれば、自分の状況を知ることになります。
「終末期」にはどのように過ごしたいですか?
終末期とは、老衰や病気、障害の進行によって死にいたることを回避するいかなる方法もなく、予想される余命が数か月以内の意味で表現されます。
患者は病名、余命の告知を受けて、その時になってはじめて自分の死と向き合うことになります。
近年、告知が多くなった理由には、自分の病名と状況を受け入れることで、その後の多くの治療や緩和ケアについて具体的な話ができるようになったからです。
これにより、一日一日の過ごし方が変わり、多くの人がいろいろな意味で行動的になれるようになります。
告知や余命宣告を受けたとき、きっとショックを受けることのほうが多いでしょう。
しかし、さまざまな想いを繰り返しながら、やがては死を受け入れていくことができるようになる人も多いことから、告知を求めることが多くなりました。
残された時間を、誰と、どこで、どのようにして過ごすのか、病院、ホスピス、自宅など、いろいろ考えることができます。
最近は、在宅医療制度が整いはじめて、最後のときを自宅で過ごす人も増えてきました。
たとえ自分は寝たきりになっても、家族が自分の周りで日常生活を営み、穏やかに最後のときを過ごすという考え方も増えてきました。
「延命治療」はする?しない?
死が間近にせまり、人工呼吸や心肺蘇生装置などを装着して患者の死期をひきのばすことを重視した治療のことを「延命治療」といいます。
医療の進歩によって多くの命が救われるようになりました。
その一方で、回復の見込みがないにもかかわらず、目の前の患者を死なせないためだけの治療が行われていることに疑問を感じる人も増えてきました。
延命治療が患者自身にとって幸せなことか、患者の尊厳が守られているのか、さらには医療費がつぎ込まれていることにより、経済的な負担もかかります。
しかし延命治療は、一度はじめてしまうとやめることはためらわれます。
日本では尊厳死に関する法律が整っていないために、医師や医療機関が殺人罪に問われる可能性もあります。
尊厳死について
人間が人間としての尊厳をたもって死に臨むことを「尊厳死」といいます。
もし延命治療を望まないのであれば、延命治療を拒否する「尊厳死宣言書」を作っておくといいでしょう。
自然な死を迎えるときは、だんだんと食べ物が食べられなくなり、痩せ細っていき、そして息を引き取っていくことになります。
そんな中で、無用な胃瘻などは自然な死を邪魔にすることにもなりかねません。
もし患者の意識がはっきりしているときに「尊厳死宣言書」を作成しておけば、家族は医師と相談して補液の中止を行うこともできます。
栄養補液を少しずつ減らしていけば、結果としては尊厳死になります。
これは倫理的にも認められている行為です。
延命治療を拒否したいのであれば、尊厳死宣言書を作成してあらかじめその意思を示しておきましょう。
延命治療に対する家族のきもち
自分は延命治療を受けたくないと思っていても、家族は少しでも長生きしてほしいというきもちから、延命治療を行うことが少なくありません。
場合によっては、患者の延命治療について家族でトラブルになるケースもあります。
自分の気持ちを伝えるために、尊厳死宣言書などの書面で残しておくことはとても大切なことです。
しかし、家族がそれを突然見つけたときにはどうでしょうか?
きっととまどいを隠せないのではないでしょうか。
このような命に関わることは、前もって話し合っておくことがとても大切です。
これまでは、終末期に関してあらかじめ話し合うことは縁起が悪いなどとして、話題に上がることすら避けられてきました。
しかし現在は、超高齢化社会になり、自分の死、あるいは家族の死がとても身近な環境にあります。
終活も盛んに行われているなかで、終末期について話し合うことはとても重要なことではないでしょうか。
自分や家族が、よりよい終末期を送るために、そして安らかに死を迎えるために、しっかりと話し合いをしておきましょう。