人にお願いを聞いてもらいたいときってありますよね。でも、実際なかなか来てもらえなかったりするものです。
ここでは、人に頼みごとを聞いてもらう時のコツを紹介します。
頼みごとを聞いてもらうためには
人に頼みごとをしたい時、それがすんなりと快く引き受けてくれればいいですが、なかなかそうはいかない時もあります。それが厄介な頼み事ならなおさらです。
つまり頼みごとを聞いてもらうためにもコツが必要だということです。
小さなことからお願いする
ひとには、一度「イエス」といってしまうと、続いてお願いをされた時にも「イエス」と言いやすくなってしまうという心理があります。それをイエスのメンタルセットといいます。
例えば、会社の上司が部下に何か仕事をお願いする時、初めのうちはごく簡単な仕事を何度か頼み、部下がイエスと言いやすい状況を作っていきます。
これを何度か繰り返すことで、部下は上司の頼み事に対してついイエスと答えやすくなります。そこで改めて、大きな仕事を頼むと、今度はなかなかノーとは言えず、引き受けてもらいやすくなるのです。
また、これを使うことで、部下や社員が上司の依頼に対して逆らったり、それによって仕事を辞めてしまうことを防ぐことにもつながります。
雑談からイエスを引き出す
ビジネスで商談をする時には、まずは商談から入るのがいいと言われていますが、それはとても理にかなっていることなのです。
「今日は天気がいいですね」
「そうですね」
「暑いですね」
「そうですね」
といった何気ない会話ですが、相手が絶対にイエス(そうですね)と答える質問を繰り出すことによって、メンタルセットを繰り出す効果もあるのです。
また、イエスを言い続けることで、相手はリラックスすることができます。リラックス状態になれば、相手から肯定的な反応を引き出しやすくなります。
恋愛でも使えるテクニック
これは恋愛においても使えるテクニックです。
出会って初めのうちは連絡先を交換するだけでもハードルが高いでしょう。会話の中に、相手のイエスを引き出すような会話を心がけるようにするといいでしょう。
雑談から始まり、「そうですね」というような答えを引き出すことができる会話をすることで、相手の警戒心は薄れていきます。
逆の場合は要注意
もし、自分が小さなお願いばかりされている場合は要注意です。イエスのメンタルセットの心理に引っかかっている可能性があるかもしれません。
例えば、路上アンケート。「アンケートに答えるだけでいい」と言われ、それだけのつもりだったはずが、あれよあれよと時間をとられ、気がついたら商品を買っていた、なんてことありませんか?
実はそれも、このメンタルセットの心理が利用されているのです。
特に大きな要求をされているわけではないが、「それくらいの仕事なら頼まれても大丈夫」「それくらいのお願いなら聞いてもいいかな」と思って聞くときは注意が必要です。気がつかないうちに大きな仕事になり、そのうち断れなくなるかもしれませんよ。
最後に
相手に頼みごとを聞いてもらう時のコツは、「イエス」を引き出すことです。
雑談をするところから「イエス」を引き出し続けることで、本来お願いしたいことも聞いてもらいやすくなるのです。
何気ない会話から注意して話をするように心がけましょう。