お葬式は遺族に取っては初めてのことだらけ。
経験も知識もない上に、大切な家族が亡くなって悲しみにくれるなかで、お葬式を行っていかなければいけません。
精神的にも肉体的にも余裕がない中、葬儀社に勧められるままにお葬式を行ってしまうと、あとからトラブルに見舞われることがあります。
ここでは、いい葬儀社を見分けるためのポイントを紹介します。
いい葬儀社を見分ける2つのポイント
いい葬儀社を見分けるためには、この2つのポイントに注意しましょう。
- 希望にそった提案をしてくれる
- 必要な総額を教えてくれる
1,希望にそった提案をしてくれる
すぐにお葬式のプランをすすめるのではなく、遺族や相談に来た人の希望をしっかりと聞いてくれる葬儀社を選ぶようにしましょう。
「最近は皆さんこのプランを選びます」
「これは安くておすすめです」
など、相談者の希望を聞かずにプランをすすめる葬儀社がある場合があります。
人間の心理として、多数派の意見を選ぶことで安心することがあります。同じように、お葬式でも「ほとんどの人が選んでます」という流れに従って、葬儀プランをすすめられることがあります。
「ほとんどの人が選ぶ」という言葉を聞くことによって安心してしまい、お願いしたら思ったのとは違ったというケースがあります。
お葬式は初めてのことでわからないことが多いのがあたりまえ。何をしたらいいのかもわからないし、何を聞いたらいいのかもわからないし、そもそも何がわからないのかもわからないといった状態です。
そこに取り入ってあれやこれやと自社の葬儀プランをすすめてくる葬儀社は、いい葬儀社とはいえません。
いい葬儀社は、相談をしているうちに言葉にならない遺族の思いや感情をうまく取り入れ、希望をまとめてくれるようなところです。
また、専門用語を使わずに説明してくれるか、説明がわかりやすいか、質問にちゃんと答えてくれているかどうかをチェックすることも必要です。
短い限られた時間の中で、遺族や相談者の気持ちを丁寧に読み取ってくれるのが、いい葬儀社といえるでしょう。
2,必要な総額を教えてくれる
お葬式を行うにあたって、一番気になるのが「葬儀費用」です
気をつけてほしいのが、葬儀社と遺族の間には「葬儀費用」に対する考え方の違いがあります。
遺族にとって「葬儀費用」というと、お葬式を行うにあたって必要なすべての費用、例えば部屋の使用料や粗供養、おもてなし、お坊さんに対するお布施など、もろもろのすべてを含めた金額のことを考えます。
ところが、葬儀社が考える「葬儀費用」は葬儀プランのことで、ここにはオプションとしてかかる粗供養やおもてなし、さらにはお坊さんに対するお布施の費用まで含まれていないことが多いです。
このような考えの違いから、遺族と葬儀社との間にトラブルが起こることが少なくありません。
葬儀社と相談するときは、もろもろの費用すべての「葬儀費用」の総額を教えてもらうようにしましょう。
いいお葬式をするために
大切な家族が亡くなったときのため、残された家族が安心してお葬式を行うことができるため、そのためには、前もって準備しておくことが大切です。
お葬式の事前相談
何も準備していなければ、家族が亡くなった悲しみの中であれこれ準備しなければいけないので、時間的にも精神的にも余裕がなく、ゆっくりと見送ることができないことがあります。
そうならないために、前もって葬儀社に相談しておきましょう。
自分がどうしたいのか、どうされたいのか、またどんなお葬式をすることが可能なのかなど、もしもの時がくるまでに考えておくことが必要です。
複数の見積もりを取る
また、事前相談をするときは、葬儀社1社だけでなく、複数の葬儀社から見積もりを取っておくようにしましょう。
同じ相談をしていても、葬儀社によって見積もりの内容が違います。それぞれを比較して見てみることで、さらにお葬式の知識を得ることができます。すると、だんだんと何が必要で何が必要でないか、何がわかって何がわからないかという、具体的なところまで考えていくことができます。
自分たちのお葬式に対する知識を増やしていくことが、のちのお葬式トラブルを防ぐことにもつながるのです。
余裕を持った準備を
年々お葬式の事前相談をする人が増えています。
いざというときに、自分が困らないように、そして家族が困らないように、余裕をもって準備するように心がけましょう。