顔族に「もしも」のことがあったとき、その人の持っていたものは「遺品」となります。つまり、住んでいた家の中には、遺品がたくさん残るということになります。
では、その後にこれらの遺品を片付けるのは誰でしょうか?
言わずとも、子どもや孫など、残された家族が片付けることになります。遺品の中には、簡単に処分できないモノもたくさんあります。
ここでは、遺族が故人の遺品を整理するときに処分に困るモノを紹介します。
終活で始める生前整理に関しても紹介しているので、合わせてご覧ください。
遺族が処分に困るもの ベスト5
故人が今まで住んでいた家には、「遺品」が残ります。
遺族が処分に困るものは、次のようなものです。
- 写真
- 衣類品
- 書籍
- コレクション
- 布団
さて、遺品を整理するのは、誰でしょうか?
そう、言わずとも、子どもや孫など、残された遺族がすることになります。
ところが、何をどのように片付けて、処分すればいいかわからないものも多いのではないでしょうか。また遺品の中には、故人の思い出の詰まったモノもあることがほとんどです。
1,写真
故人の遺品を整理していく上で、一番処分するのに困るモノは、なんといっても「写真」です。
生前に元気だったときの姿と、そこに一緒に写る家族の笑顔を見ていると、なかなか処分に踏み切れません。
しかし、写真は思いのほか場所をとります。故人との思い出を残しておこうと、あれもこれも処分せずにおいておくと、保管場所がすぐになくなってしまいます。
また、遺族の知らない、故人が幼少期だった頃の写真が出てくることもあります。こういうものは、きっと故人自身が、思い出としてとっておいたものでしょう。でも、そこに写っている人は、今の遺族の知らない人ばかりです。
昔の写真を処分することは、故人に確認することなくその人の思い出を処分してしまうような気がして、はばかられる気持ちになってしまいます。
さらに、デジタル化された現代の写真とは違い、場合によっては何十冊ものアルバムがあったり、箱や袋に乱雑に入れられていることがあったり、ネガが放置されていてそのまま出てきたりすることもあります。このような場合、時系列に整理するだけでもひと苦労です。
故人の思い出が如実に現れる写真は、遺族にとっては簡単に処分しにくいものです。
2,衣類品
衣類は日常的に使用するものもあれば、結婚式などのお祝い事、特別なときに着るもの、買ってからほとんど着ていないものなど、多様にあります。
日常的に着ていたものや、故人がお気に入りの服、遺族にとって故人を思い出すような思い入れのある服は、簡単に処分することができません。
また、ブランドものの服や、買ってからほとんど袖を通していないような高級な服、着物のように受け継がれて大切に扱われてきた年季の入ったものは、処分することもはばかられてしまうでしょう。
衣類は、定期的に整理しているつもりでも、じつは思った以上にたくさんの量があります。
季節の変わり目で衣替えをすると、不要なものは押し入れやタンスにしまってしまいます。目につくところには限られた枚数の服しかありませんが、見えないところにたくさんの服が片付けられているという場合が多いのです。
3,書籍
読書好きの人は本を捨てることに抵抗があるので、たくさんの書籍が残されている場合があります。
本ならば古本屋で売れると思ってしまいますが、そのほとんどは買い取りに出してもそれほど値段がつかないことがほとんどです。
また、処分する場合には一般ゴミとして処分できず、資源ゴミとして自治体で決められた方法で処分する必要があります。
さらに、本は重量があるので大量に残った場合は、かなりの重労働になって大変です。
書籍の処分は、遺品整理のときの盲点となりやすいところです。
5,布団
布団は再利用がしにくく、多くの場合は処分することになるでしょう。しかし、一般ゴミとして処分できないところに問題があります。
さらに、昔から住んでいる家などには、お客さん用の布団を準備しているところも少なくありません。
布団は簡単に処分ができず、大きくてかさばり、重労働になるので大変です。
短時間で遺品処理、生前整理をするなら
遺品整理、生前整理は、自分だけや身内の人だけでするのはとても大変です。
モノが多く何から手をつけていいか分からないうえに、どこに持っていけばいいかもわからない。
仕事をしている人、さらには遠くに住んでいる人は、なかなかその時間を作ることも難しいのではないでしょうか。
そんな中で整理を進めていくためには、業者の力を借りることも考えておくといいでしょう。
遺族の中だけでは迷うことも多く、整理もなかなかはかどらないこともあります。
第三者の意見を交えながら進めていくことで、短時間で終わらすことができるでしょう。
ぜひ検討することをオススメします。
家族に負担をかけないために
長年生きていると、思い入れのあるものがたくさん増えてくるのは当たり前のことです。
しかしそのようなものが増えれば増えるほど、あとから困るのは片付けをする遺族です。
子どもや孫、家族など、遺族となった周りの人たちが困らないように、今のうちに生前整理を始めておきましょう。