「脳の健康を保つ方法」認知症予防のためにやっておきたい生活習慣

「脳の健康を保つ方法」認知症予防のためにやっておきたい生活習慣 介護

年をとるごとに、体の健康状態が気になります。

そこで食生活を気にしたり、体を動かしたりして健康維持に努めている人は多いのではないでしょうか?

しかし、「」のほうはどうでしょうか?

脳の健康が損なわれてしまうと、「認知症」などの症状を発症してしまう可能性があります。

認知症を発症してしまうと、症状を遅らせることはできても、完治することは難しいとされています。

認知症になってしまうと、自分だけでなく、周りの家族も大変な思いをする場合がよくあります。

そうならないために「脳の健康」について、脳の健康を保っていくための習慣を紹介します。

「認知症と物忘れの違い」についてコチラで紹介しているので、合わせてご覧ください。

脳の健康を考えよう

脳の健康」について考えたことはありますか?

人間は年をとるにつれて、体が思うように動かなくなってきます。

それと同じように、脳も衰えていき、認知機能も低下していきます。

実は、脳の衰えは40歳代をピークに、それ以降はだんだんと衰えていくといわれています。

例えば60歳で定年を迎え、体は健康でこれからもアクティブに活動していきたいと思っていても、認知機能はそれまでとは同じようにはいかないということです。

さらに、年をとるにつれて脳の衰えは急激に進みます。

脳が衰えるとどうなるのでしょうか。

「認知症」などの脳の病気を発症しやすくなるのです。

認知症を発症してしまうと、症状の進行を遅らせることはできても、それ以上の症状の回復は難しいとされています。

そうなると、認知症になった本人もさることながら、家族や周りの人たちも大変な目にあうことになるのです。

そうならないためにも、脳の健康維持には十分気をつけていくようにしましょう。

認知症の初期症状「10のチェックリスト」を紹介しているので、もし気になる人は今のうちにチェックしておきましょう。

脳の健康を保つために必要なこと

脳の健康を保つために必要なことは、大きくわけて「食事」と「運動」が関係しています。

「脳の健康」だからという理由で、勉強や囲碁将棋、パズルなどの頭を使う知的活動だけしていてはいいというわけではありません。

バランスのよい食事と適度な運動が、脳を活発にさせ、健康維持につながるのです。

バランスのよい食事をとる

認知症が発症する原因として、糖尿病脳血管の障害など、生活習慣病が関係しているといわれています。

睡眠や栄養バランスのとれた食事をすることは、体の健康維持だけでなく、脳の健康維持にもつながるということです。

魚の油に多く含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)や、ドコサヘキサエン酸(DHA)などの多価不飽和脂肪酸、カテキン、ポリフェノールなどには、抗酸化物質が含まれています。

これによって、認知症の原因の一つである脳内のアミロイドβたんぱくの蓄積を抑えることができます。

食事の時には、肉よりも魚を多くとり、果物や野菜、豆類、未精製の穀物を多くとるように心がけましょう。

また反対に、乳製品、食塩、加工品、ファストフードなどは控えめにしましょう。

「高齢者の食生活」健康寿命をのばすために気をつけるべき食事の習慣

適度な運動をする

WHOは、認知症の予防対策として有酸素運動をすることを推奨しています。

息がすこしあがるくらいの軽い程度で少し心拍数が上がるくらいの運動を10分以上継続するのが、有酸素運動をうまく行うコツです。

これは、たとえばウォーキングをしながら会話ができるくらいの運動です。

まずは週に3回以上、一日30分以上歩くことから初めてみましょう。

ほかにも、水泳やヨガなども効果的です。

自宅で行う場合は、踏み台の昇降運動、ラジオ体操などがいいでしょう。

運動をすることは、脳や全身の血行を改善すると同時に、達成感を感じることができるので精神面でも安定することができます。

また、筋力の低下による転倒の防止にもつながります。

無理のない程度で、楽しみながら運動する習慣をつけましょう。

入浴で脳の健康維持にもなる

脳の健康維持のためには、大きく「食事」と「運動」が大切です。

しかし、運動できない場合や、運動ができる状態にない人もいるでしょう。

そんなときには、入浴に気を使うといいでしょう。

91歳の現役医師がやっている一生ボケない習慣』では、認知症の原因として「低体温」によるものであるともいわれています。

高齢になると、体の体温調節がうまくできずに、平熱が低くなり低体温の状態になりやすくなっています。

低体温の高齢者は、認知症になりやすいといわれているのです。

その対策として、入浴によって体温を上げることが効果的とされています。

入浴時には、シャワーだけですませるのではなく、湯船にしっかりとつかります。

血液の循環がよくなり、脳への血流もよくなります。

40度程度のぬるめのお湯に、10分ほどつかることによって、体の芯まで温めることができます。

また、副交感神経が優位にはたらいて、リラックス効果も期待できます。

ただし、お風呂ではヒートショックや転倒の危険があるので、注意しておきましょう。

「お風呂の健康効果とは」正しい入浴方法やポイント、注意点も紹介

脳の健康を保つ生活習慣

脳の健康維持のためには、大きくわけると「食事」と「運動」です。

これをもう少しかみ砕いてみてみましょう。

他人とのコミュニケーションや、好奇心などのこころがけでも、脳の健康維持にはとても必要なことです。

脳の健康を向上させる習慣

脳の健康を向上させる習慣には、このようなものがあります。

  • 適度な運動をする
  • 入浴をする
  • バランスのよい食事をとる
  • 社会とのつながりをもつ
  • 他人とのコミュニケーションをとる
  • 趣味、好奇心をもつ
  • 勉強やパズルなどの知的活動をする
  • 禁酒
  • 禁煙
  • 休養をしっかりとる

脳の健康を低下させる習慣

反対に、脳の健康を低下させる習慣もあることをしておくとよいでしょう。

  • 運動不足
  • 不規則な食生活
  • ストレスや不安
  • 加齢
  • 糖尿病などの生活習慣病
  • 睡眠不足
  • 飲酒、喫煙

脳の健康維持は楽しみながらしよう

なにごとも楽しみながらすることが大切です。

興味がないものや楽しくないものは、やっていても長続きしません。

それどころか、ストレスがたまることによって脳にも悪い影響を与えてしまうことになりかねません。

体の健康と同じように、脳の健康も大切です。

できることから始めていきましょう。

認知症の早期発見をしよう

脳の健康が阻害されると、認知症になってしまうおそれがあります。

なんども書くように、認知症は発症してしまうと、症状を遅らせることはできても完治することは難しい病気です。

家族の人が認知症になってしまうと、そのお世話をする自分が大変な目にあうことにもなりかねません。

そうならないために、早期発見して、早いうちから対応していくことが大切です。

見守りプラスアイシル」は、見守り機能に認知機能低下の早期の気づき支援機能を搭載した高齢者支援システムです。

センサを用いた24時間365日の見守り機能に加えて、押しボタンを用いた認知機能低下の早期の気づき支援機能を搭載し、高齢者ご自身や家族は認知機能の変化の状況を簡単に把握することができます。

高齢者宅に機械を置き、ボタンを押すことで本人の状態を把握することができます。

健康で何もなければ通常通りボタンが押されます。もしボタンが押されなかった場合は「もしかしたら何かあったのかも」という早期の気づきになります。

また、毎日これを続けることでデータが蓄積され、ボタンの押し間違いなどの変化を感知することで、認知機能の変化に対していち早く見つけることができるのです。

人感センサも搭載されているので、一定以上動きがなかった場合にも、すぐに知らせがいくようになっています。

高齢の家族と離れて住んでいても、24時間365日見守ることが可能なので、お互いに安心して生活することができます。

さらに、こうした機械導入という新しいことに対する挑戦が、脳を活発化させていきます。

ぜひ活用しましょう。

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