「めんどくさい」と感じる日常の行動を簡単に解消させる方法

「めんどくさい」と感じる日常の行動を簡単に解消させる方法 生き方

私たちの日常生活には「めんどくさい」ということが山のようにあふれています。

そして、そんな「めんどくさい」という気持ちをのりこえることは、簡単なことではありません。

「めんどくさい」をのりこえていくために、その気持ちとしっかり向き合って対峙していく、戦略が必要なのです。

ここでは「「めんどくさい」が消える脳の使い方」から、日常に感じる「めんどくさい」を簡単に解消させる方法を紹介します。

日常のめんどくさいのなかでも、特に「仕事のめんどくさい」については、仕事の「めんどくさい」を簡単に解消するための14のコツを紹介しているので、そちらもご覧ください。

「めんどくさい」の正体は「わからない」

人間には、「脳に通じる命令」が、通じやすい命令と通じにくい命令があります。

たとえば、人前でスピーチをするときに「緊張しないようにリラックスをしよう」と自分に言い聞かせたとします。これは、「脳に通じにくい命令」です。

なぜならば、「緊張しないようにリラックスしていく」ために何をすればいいのかが不明確で、脳は体にどのような命令を出せばいいのかわからなくなってしまうからです。

対して「今日は、前に見学に来た小学生に説明したときみたいな感じで話してみよう」と自分に言い聞かせたとします。これは「脳に通じやすい命令」です。

前にやったことがある行動を思い出して同じように行動やればいいので、脳はどの記憶を呼び出してどう体に命令すればいいかがわかります。

このように、脳には通じやすい命令と通じにくい命令があって、「めんどくさい」と感じるのも、通じにくい命令を自分の脳にしているのが原因なのです。

そこで、まずは「めんどくさい」の正体を知りましょう。

正体を知らないまま「めんどくさい」に立ち向かおうとしていると、脳は具体的な行動を示すことができません。すると通じにくい命令しか出すことができす、結果として「めんどくさい」から解放されることができないのです。

「めんどくさい」の正体は「わからない」です。

「めんどくさい」と感じているときは、脳は具体的に何をしてどのように対処していったらいいか「わからない」と言うのです。

つまり、「めんどくさい」を解消するためには脳がわかるようにしてあげればいいのです。脳に通じやすい命令をすることで、「めんどくさい」が解消されていくのです。

日常の「めんどくさい」を解消させる方法

日常生活の中で「めんどくさい」と感じることは山のようにあります。

仕事のことや人間関係もそうですが、健康に過ごしていくための生活習慣も、めんどくさいことだらけです。

日常生活を健康ですごしていくために、「めんどくさい」を解消する方法を紹介します。

歯磨きがめんどくさいなら、「リラックスのため」と位置づける

「やらなきゃ」と思っていても、眠さや疲れで腰が重くなってしまう歯磨きですが、これを、ストレスを解消する、リラックスする、という目的に利用しましょう。

口をゆすがずに3分かけて歯磨きをすると、唾液がたくさん出ます。この唾液は、さらさらしていて、酵素をたくさん含んでいます。

リラックスした気分で副交感神経系が働いているときに、このような唾液になりますが、唾液を変えることで副交感神経系の働きを高め、リラックスする、という逆の作用として利用しましょう。

朝起きるのがめんどくさいなら、目覚めたら頭を高くする

起床時間がそろっているほど、脳は疲れにくくなります。

起床したほうがいいといっても、何も朝からはつらつと活動しなくても大丈夫です。

やるべきことは、脳にかかる重力方向を変えるだけです。

無理に目を覚まそうとする必要もないので、座ったまま二度寝をしてもOK。目覚めたら、枕を重ねて頭を高くしたり、壁やベッドのヘッドボードに寄りかかったり、座るだけです。

それだけで、30 分後までには、すんなり動き出せます。これを続けていくことで、概日リズムが整って、次第に早起きができるようになります。

筋トレやストレッチがめんどくさいなら、子どもを誘っていっしょに運動する

筋トレやストレッチは、あえて子どもを誘って一緒にやってみましょう。

口で動きを説明しようとすると、体のどこに力を入れればよいのか、どんな姿勢で行うのか、自分の体を使って振り返りながら考える場面が生まれます。

自分の体の動きを改めて意識し直すことができると、脳の中では運動が理屈をもってイメージ化されるので、感覚的に動いていたときよりもずっと鮮明なイメージになり、運動の精度や効果も上がります。

運動がめんどくさいなら、週2日、1日2分だけ股関節を動かす

筋力低下を防ぐには、どの程度の運動が必要なのでしょうか。

これを調べた実験では、1日に2分間あれば充分だという結果が出ています。

注目すべきは、多くの筋肉に連結している股関節です。

腰の高さまでひざを上げる動きを、1秒間に1回のスピードで 60 回( 60 秒間)。 スクワットを2秒かけて1回行い、1回ごとに2秒間休みながら 10 回( 40 秒間)。

これで約2分間です。

汗をかくのがめんどくさいなら、体が喜んでいると想像する

汗=悪というイメージがありませんか?くさい、べたつく、冷えるなど、悪者扱いして、できるだけ避けようと考えていませんか?

汗の意味を知ってみると、健康管理に大いに役立っていることに気がつくと思います。

実は、人間の体の中にある細胞の大部分は微生物のものです。

汗は皮膚のPH値を下げるなど、微生物のためになる働きをします。つまりこの微生物が、有害な物質が皮膚から侵入するのを防いでいます。

汗をかかないようにすることは、微生物にとって住みにくい環境をつくることになります。

できるだけと汗をかくことを心がけましょう。

入浴がめんどくさいなら、両足をシャワーで温める

入浴には様々な目的がありますが、そのひとつが睡眠の質を高めることです。

質のよい睡眠の条件は、眠り始めに深部体温が急激に低下することです。

入浴で体力を消耗しやすければ、長時間お湯に浸からずに、深部体温を下げる効果を得ることを狙いましょう。

方法は簡単です。両足首に 10 秒ずつシャワーを当てましょう。足首が温まると、足の裏から放熱されて、深部体温が下がります。

レンジでチンした蒸しタオルを足首に当てたり、シャワー後にレッグウォーマーを履いたりしても、放熱を促すことができます。

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食事制限がめんどくさいなら、自分の姿を具体的に思い描く

食事や整容など、基本的な生活習慣がめんどくさいと感じたら、メタ認知を使って「それって本当に必要なのかな」と振り返ってみましょう。

一般的に推奨される生活習慣に合わせることが目的になっていると、合っていないことや合わせられないことに「めんどくさい」が生じます。

これを消すには、自分の姿を具体的にイメージして、思い通りの自分になっているかに注意を向けることが役立ちます。

自分が思い描く健康が実現できているならば、その行動選択に満足ができます。

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効率よく買い物をしたいなら、1つのテーマを決めて情報収集する

体にいいものを摂取することに関心が向くと、食べ物や洗剤、衣料品などあらゆることが気になると思います。

しかし、すべての情報を処理して選択するには、膨大なエネルギーが必要です。

脳には、関心があることに注意が向く仕組みが備わっているので、放っておいても情報がどんどん入ってきてしまいます。

そこで、毎回テーマを1つに絞り、そのテーマに合う物を1つずつ確定していく、「体にいいシリーズ」を制作してみましょう。

標的を絞ることで、ワーキングメモリの容量を守りつつ、着実に目的を達成していきましょう。

体力が低下して動くことがめんどくさいなら、姿勢を正してゆっくり動く

30 歳代後半くらいになると、体力の低下を感じて、今まで通り瞬発的に高いエネルギーを出すことができなくなります。

これは、エネルギーを生み出す系統が解糖系からミトコンドリア系に変わっているからだといわれています。このめんどくささを消していくには、ミトコンドリアを増やす必要があります。

ミトコンドリアを増やすには、姿勢を正す、ゆっくり動くことがポイントです。

立ち姿勢では、両足裏のかかとの内側に体重を乗せるように意識し、また座り姿勢では、肛門をしめてみるといいでしょう。

ヘルスケアがめんどくさいなら、肌や筋肉を観察する

スキンケアも筋トレも入浴も、丁寧にやると時間がかかってわずらわしく感じるかもしれません。

ゆっくり待つことが我慢できないのは、脱順化の現象です。

この状態から脱却する方法は、身体感覚の観察か、情報からの隔離です。筋トレや入浴中に、呼吸や筋肉の弾力性、皮膚の温度を観察しましょう。

つまり、外部情報より面白い情報を見つけることが役立ちます。

「私の体ってこうなってるんだ」「筋トレしたら体の形が変わってきた」など、筋肉や皮膚など体に関する知識が増えるほど観察する視点が増えて注意が注がれるようになります。

脳に通じる命令ができれば「めんどくさい」はなくなる

「めんどくさい」の正体は、具体的にどのような行動をすればいいか「わからない」のが原因です。

その原因を取り除くためには、脳に通じる命令をすることが大切です。

これは奇抜な方法でもなんでもありません。日常のだれにでもできることなのです。

「めんどくさい」と感じることがあるなら、ほっておかずにきちんと対峙して、対処していくように心がけましょう。

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