終活のメリットとデメリットとは?詳しく紹介します。

終活のメリットとデメリット 終活

みなさんは、自分に「もしも」のことが起こったときのことを考えているでしょうか。

終活」は、自分が突然の病気で倒れてしまったり、あるいは万が一急に亡くなってしまったとき、そのあとに残された遺族が困らないように、医療や介護、お葬式、財産の相続などに関して、あらかじめ整理して準備しておくことをいいます。

どうしても、終活というとネガティブなイメージが起こりますが、実はとても大切なことです。

いつ自分が倒れて話ができなくなるかもわかりませんし、もしかしたら事故などで急に死んでしまうかもしれません。

「死」というのは、明日は我が身の出来事なのです。

後悔しない最期を迎えるためにも、終活はしっかりとやってくようにしましょう。

ここでは、これから終活を始めようと考えている人に向けて、終活をしていくことのメリットとデメリットを紹介します。

今のうちに確認しておき、しっかりと考えておくようにしましょう。

終活とは何か?

そもそも、終活とはなんでしょうか。

終活とは、人生最期のときを意識しながら、「もしも」のときにそなえることで、残りの人生を前向きに生きていくための活動です。

そのために、エンディングノートを用意して終末期医療や介護などについて希望することをあらかじめ書き記しておいたり、生前整理をしてモノや人間関係を見直して断捨離をしたり、今できることから活動を初めていきます。

「もしも」にそなえて、将来の準備をしていくことで、よりよい人生を過ごすようにしていきましょう。

ちょっとでも終活をはじめようと思う人は、やることリストをまとめているので、確認して今すぐにでもはじめていきましょう。

終活はなぜ必要か?

終活とは、人生最期のときを意識しながら、「もしも」のときにそなえることで、残りの人生を前向きに生きていくための活動です。

ところで、「もしも」はいつくるのでしょうか?

10年後でしょうか?20年後でしょうか?

当然、そんなことは誰にもわかりません。

もしかしたら、1分後に「もしも」がやってくるかもしれません。

もし1分後にそれがやってきたときに、後悔することなく生きぬくことができたと自信を持って言えるでしょうか?

また、家族や大切な人が残されて困るものを持っていたりしないでしょうか?

残された人は、あなたを失った悲しみの中、あなたの遺品を整理しなければいけません。

そんな中で、見られても大丈夫なものばかりでしょうか?見られてしまうことで残された人が争いになったり苦しんだりしないでしょうか?

  • 家族や親戚など、周りに迷惑をかけないため
  • 自分自身を振り返り、残りの人生を充実させるため

終活をする理由は、大きくこのふたつに極まります。

いつ訪れるか分からない「もしも」のために、今から考えておく必要があるのです。

終活が必要な理由と具体的な事例を詳しく紹介しているので、こちらもご確認ください。

終活をするメリット

ここまで、終活について簡単に説明しました。

それでは、終活をしていくにあたって、どのようなメリットがあるのでしょうか?

自分の意思を反映させることができる

終活は、自分自身の望みや希望に基づいて、最期の人生を計画していきます。

また、自分の葬儀や埋葬方法、遺産の処理など、死後の事についても自分の意思に基づいて決めていくことになります。

もし、たとえば認知症などの病気になって家族とうまく意思の疎通ができなくなった場合や、また突然死んでしまった場合、自分の医療や介護、お葬式やその後のことにまで、自分の思うように進めることができなくなってしまいます。

「もしも」が来てからでは遅いのが終活です。

元気なうちに学び、対策をしておくことで、「もしも」に備えておくことが大切なのです。

終末期、医療や介護はどのようにしてほしいか、死後はどのように葬られたいか、自分の意思が反映されるように、きちんと準備をしておくことが大切です。

家族への負担が減らせる

終活をすることで、遺族に対する負担を軽減することができます。

自分の終末期の医療や介護、あるいはその後の葬儀や埋葬方法、遺産の処理についての意思決定を事前に行っておくことで、家族はそれらの決定に関する迷いや困難を抱える必要がありません。

家族の負担で一番おおきな問題が、お金に関することです。

医療や介護が必要になった場合、お金がいくらあっても足りないくらいに費用がかさんできます。

老後のことを考えておかなければ、自分の医療や介護、葬儀費用などがまかなえなくなってしまいます。

そうなると、費用を支払うのは誰でしょうか?

他でもない、家族です。

家族に大きな負担を強いてしまうことになってしまうのです。

終活をして前もって準備し、計画を立てておくことで、精神面でも金銭面でも、家族の負担を大きく減らすことができるのです。

遺産や財産の管理ができる

家族に負担をかけないように計画をするためには、遺産や財産に関してもきちんと整理する必要があります。

遺産や財産をきちんと整理していなければ、遺産相続に関するトラブルや争いを生み出しかねません。

終活において、遺言書の作成や遺産分けの決定、生前贈与などの方法を検討することが重要です。

必然的に終活を通じて、遺産や財産の管理を事前に計画することができるのです。

また財産管理は、その後のトラブルを抑止すると同時に、残りの人生を計画的に生きていくためにも必要なことです。

しっかり管理しておくようにしましょう。

健康管理ができる

終活は「もしも」のときに備えることで、残りの人生を前向きに生きていくための活動です。

つまり、残りの人生を健康に生きていくことも大切な終活ということです。

たとえば、老後のことを考えたとき、どうしても「健康寿命」を意識せざるを得ません。

健康寿命とは、残りの人生を健康的に生きることができる時間のことです。

高齢になればなるほど、体は言うことを聞かなくなり、場合によっては寝たきりになってしまうケースも少なくありません。

そうならないためにも、今から健康的な生活を意識していなければ、健康で長生きすることができません。

このように、終活をすることは、健康管理や予防策に対する意識を高めるきっかけにもなるのです。

自分の健康状態や疾病リスクを把握し、必要な予防策や健康管理の方法を取り入れることで、より健康な状態を維持し、快適な終末期を迎えるようにしましょう。

やるべきこととそうでないことを明確にできる

終活を通じて、自分自身の人生の優先順位を明確にすることができます。

「死」を意識したとき、同時に「今」をどのように生きていくかを考えるでしょう。

そして「今」を悔いのないように生きていくために、自分の生き方を根本的に見つめ直します。

自分の生き方を見つめ直すということは、やるべきこととそうでないことを明確にするということに他なりません。

つまり、人生の終末期に向けて、本当に大切なことや達成したいことに焦点を当てることができるのです。

終活をすることで、自分自身の価値観や目標を再確認し、充実した人生を送るための方針を立てていきましょう。

終活をするデメリット

何をするにもメリットばかりではありません。

ここからは終活をするデメリットについて紹介します。

終活そのものを不安に感じる

大きなデメリットとして、終活そのものを不安に感じることがあります。

終活は「死」を意識するところから始まります。

しかし、死を意識することでそこに恐怖を覚え、あるいはいつか死ななければいけないことに対する不安が生じてしまうのです。

不安な心は、さらに不安をかき立て、場合によっては鬱などの精神的な病気になってしまいかねません。

また、自分のことは自分しかわからないといって、何でもひとりでしようとしてしまう人が少なからずいます。

しかし、終活はやるべきことをあげればキリがありません。

全部丁寧に、自分一人でやろうとすると、かなりの負担になります。

もし、終活をしていて不安を感じたり、精神的に負担に感じるようなことがあれば、その時は遠慮なく中止しましょう。

経済的なことが負担になる

終活には、葬儀や埋葬費用、遺産相続税などの経済的な負担が伴う場合があります。

また、遺産分けや生前贈与の計画を立てる場合には、専門家の相談や手続きにかかる費用も発生することがあります。

これらの負担は、予算や経済状況によって異なるため、個別の事情に合わせた計画が必要です。

家族などとの意見の食い違い

終活は、内容によっては家族や大切な人との話し合いの中ですすめていかなければいけません。

しかし、本人の意思と、家族の希望とに食い違いがおこることもよくあります。

たとえば、本人は葬儀も不要、お墓も不要で散骨してほしいという意思を表明しても、家族がそれを受け入れないというケースなどは、よく問題になっています。

勝手に墓じまいをし、散骨や永代供養の契約をすませ、あとになって家族がその事実を知るのです。

この場合、故人を供養するのは残された遺族側です。

遺族の気持ちとしては、亡くなった人をきちんとお葬式を行って送りたい、お骨をお墓へ納めて供養したい、という場合がよくあります。

それなのに「自分のことだから」と勝手に進めていったばかりに、トラブルになるケースがよくあります。

また、老後に施設に入るか入らないかで、自分でお世話をしたいと思う家族と、家族には迷惑をかけたくないという高齢者本人との希望が食い違い、ケンカになることも少なくありません。

終活はいろんなケースを想定し、その時の状況に応じて臨機応変に対応していけばいいものです。

頑なに自分の意見を押しつけることはやめて、その時その時で納得のいく方法を考え続けることが大切です。

忘れがちになる

終活のはじまりは、エンディングノートからです。

エンディングノートを書くことによって、自分に必要なことを整理するところから始まります。

しかし、ノートを書くことに満足し、それで終わってしまっている人が多いです。

終活は、何度も何度も計画を見直し、続けていくことが大切です。

忙しい生活や仕事に追われる中で、終活の計画や手続きを後回しにしてしまいがちになるので、頻繁に計画を見直すようにしましょう。

失敗しないエンディングノートの書き方を紹介しているので、コチラを参考にしながら、ちょっとずつ続けていくように心がけましょう。

最後に

終活をすることのメリットとデメリットを紹介しました。

終活をすることで、家族に負担をかけないようにするとともに、自分自身の生き方を見直すことができます。

しかし、上手に進めていかなければかえって負担になることがあります。

個人の状況やニーズは、ひとそれぞれ違います。

早めに計画を立てて、定期的に見直しを行いながら、丁寧にすすめていくようにしましょう。

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